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2023 年度 実績報告書

新指導要領実施に向けた高校の探究学習の再構築と学校改革

研究課題

研究課題/領域番号 18K02293
研究機関南山大学

研究代表者

高橋 亜希子  南山大学, 人文学部, 教授 (90431387)

研究分担者 和井田 清司  武蔵大学, 人文学部, 教授 (50345542)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード高校 / 探究 / 総合的な探究の時間 / 内発的 / 新高校学習指導要領 / 学校改革
研究実績の概要

2023年度は、① 2023年3月にB高校において実施したインタビューを基に、E校長の内発的学校改革のキーパースンとしての資質を考察する学会発表を行った。② 研究の総括としてA高校、B高校二つの事例の比較考察の学会発表を行った。①に関しては「内発的学校改革と教師の役割―高校改革のキーパースンとしてのE氏―」というタイトルで日本教育学会第82回大会で自由研究学会発表を行った。E氏の学校改革の中核にあるのは状況の把握と的確な分析、分析に基づく立案と関係者との対話を通したコーディネーションであり、それに基づく提案(ビジョン)の妥当性の高さが実現に繋がっている。E氏の学校改革は、常に目の前の子どもの成長を支える場としたいという信念が基盤にある。教育委員会とのねばり強い交渉や、自ら足を運び関係者と直接話す習慣にも、一教諭時代の経験が反映されており、学校改革の試行錯誤を通してE氏の資質が形成されたと考えられる。内発的学校改革は、官僚的な教育システムを突き崩して新たな実践を創造する試みであるが、そのキーパースンは子どもの成長への願いと共に、自身が内発的な学校改革を経験することにより形成されることが推察された。②に関しては“Endogenous School Reform: The Development and Implementation of Inquiry-Based Learning in High School Curriculum”のタイトルで2023年11月にシンガポールで開催された世界教育学会で発表を行った。各国の方からの質問があり、各国でも高校では各教科教員の独立性が高く探究学習を基にしたカリキュラム開発は容易ではないこと、とりわけ文系の研究を行うことの難しさがを知ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Endogenous School Reform: The Development and Implementation of Inquiry-Based Learning in High School Curriculum2023

    • 著者名/発表者名
      Akiko Takahashi
    • 学会等名
      2023 ERAS Conference & WERA Focal Meeting, Singapore
    • 国際学会
  • [学会発表] 内発的学校改革と教師の役割 ―高校改革のキーパースンとしてのE氏―2023

    • 著者名/発表者名
      高橋亜希子・和井田清司
    • 学会等名
      日本教育学会第82回大会
  • [図書] 生徒指導(第6章 進路指導・キャリア教育と生徒指導担当 (pp.124-144))2023

    • 著者名/発表者名
      高橋亜希子(庄井良信編著)
    • 総ページ数
      187
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      978-4-7620-2843-4

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公開日: 2024-12-25  

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