研究課題/領域番号 |
18K02298
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30304702)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会教育経営論 / 生涯学習計画 / コロナ禍 / オンライン研修 / 指定管理者制度 / 地域委託 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、宮城県教育庁生涯学習課等と協働し、全4回の社会教育研修(2020年6月26日(金)、8月29日(土)、11月26日(木)、2021年1月30日(土))を、県下各地の社会教育職員より構成された研修検討委員会体制のもと企画・立案・実施した。 本年度の取り組みの最大の特徴でもあり、課題ともなったのは、新型コロナウイルスが蔓延する中において、未経験であったオンラインによる研修事業を組み立てる、ということであった。そのため、研修計画に先んじて、実験的にオンラインシンポジウム「地域再生と社会教育」(2020年6月6日)を実施。内容は、東日本大震災から10年の「地域再生」にむけての経験を振り返りながら、そこから得た知見と、社会教育に残された(託された)課題を検証したものであり、内容は『月刊社会教育』(旬報社)2020年9月~10月号に掲載された。 特に本研究課題と直結する内容となったのは、第二回にあたる8月29日研修である。この取り組みは、2019年度の全国優良公民館表彰の最優秀館となった斎川公民館の所在する宮城県白石市主催という形で実施され、内容は、平成の大合併後、社会教育施設の地域委託が広がる中にあって、行政と地域委託館の関係をどう形成していくか、という、これからの社会教育経営論において最重要ながらも検証が未成熟な課題にせまるものとなった。内容は『月刊社会教育』(旬報社)2021年1月~2月号に掲載された。 その他、研究から得られた知見の発信としては、日本社会教育学会(2020年9月12日、オンライン)特別企画「新型コロナウイルス感染症と社会教育学研究の課題」における報告や、「これからの生涯学習計画論にむけて」(社会教育・生涯学習研究所年報第16号、2021年3月)などがある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来は最終年度であることから、これまでの成果をまとめて完結させるを目指していてたが、コロナ禍という事態を受け、期せずして、オンラインによる研修機会の創造という新たな展開に踏み出すこととなった。また、そのことから、各自治体の社会教育行政における、オンラインを活用した学習や交流づくりにむきあう条件の未成熟さ、という新たな課題も見えてきたことや、一方で、予定していた調査活動の大部分は、コロナ禍のために実行できなかったことから、研究の完結まで、あと一年の延長を求めることとした。
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今後の研究の推進方策 |
ここまでの取り組みを通して、掘り起こした事例や人材の知見を結集し、これからの時代の生涯学習計画論を提案する文献の刊行を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響をうけ、新たな事態への対応の必要や、予定していた調査計画が遂行できない状況であったことなどから、前年度内で、研究を完結させることが できなかった。本年度においても、状況の改善は見込めず、予定していた調査計画の遂行は困難であるが、その条件の枠内での一定の完結(まとめ)を目指す。
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