本研究の特色と意義の第一は、学校支援を学校評価の連動という観点からとらえ、かつ対処療法的な学校支援から、継続的かつ根本的な学校改善に資する戦略的学校支援システムの構築に重点を置いている点である。第二に、本研究がNZの学校支援システムを研究対象としている点である。NZでは2000年代初頭にはすでに学校支援の類型化を図り、学校改善に向けてのターゲットが絞り込まれている。「支援の在り方」が混在している日本とNZとの比較研究を行うことで、一歩先を見た戦略的学校改善支援システムの開発が可能となる。こうした意味で、学校支援システム研究においてNZの学校支援システムは不可欠な研究対象と言える。
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