| 研究課題/領域番号 |
18K02317
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| 研究機関 | 明治学院大学 |
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研究代表者 |
坂口 緑 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10339575)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 生涯学習実践 / デンマーク / 行政とNPOの協働 |
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| 研究実績の概要 |
2021年度も、当初予定していた現地調査、国際学会への参加がかなわなかったため、計画を大幅に変更し、次の4点を遂行することとした。第1に、国内の行政とNPOの協働の仕組みに焦点を当てる調査を継続した。デンマークの生涯学習政策で焦点のひとつとなってきた若者支援を、日本国内の事情に当てはめ、社会的統合の観点から、生涯学習関連のプログラムが行政とNPOの間でどのように役割分担をしながら機能しているのかという観点から、大阪府大阪市を中心に文献およびヒアリング調査を行った。この結果を論文としてまとめることができた。第2に、2020年度から取り組んできた、国内の行政とNPOの協働の仕組みを実践的に考えるNPO法人サービスグラントとSYNODOSとのオンラインでの研究会が、次のフェーズに発展し、2021年度は社会調査企画を実施した。約10ヶ月の社会調査プロジェクトに参加した人たちに対するヒアリングから、NPOに期待される役割を明らかにすることができた。第3に、以前から企画されていた出版に関する研究会の継続である。デンマークの生涯学習社会に関する入門書の出版の原稿が完成し、2022年度内の出版が予定されている。またデンマーク近代思想に関するグルントヴィの入門書の翻訳についても、国内外の研究者と、定期的な研究会を開催している。第4に、生涯学習の観点から、行政とNPOの協働を進める枠組みとして、新しく、学習都市概念の応用研究に取り組んでいる。2022年3月に、ASEM Research Network 6: Learning Cities and Learning Regionsのメンバーになり、国際的な研究会を実施することができた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染拡大のため、2021年度も国内外の出張がほぼかなわなかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
2022年度は、本研究課題に関する追加調査は行わず、これまで行ってきた調査研究をとりまとめる年度とし、2点の出版企画、生涯学習領域におけるNPOと行政に関する論文の作成を進める。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2021年度に予定していた自治体へのヒアリング調査も、国内の移動が予定どおりに実施できなかったため残額が生じた。2022年度は、文献調査、論文執筆、共著の刊行、翻訳作業の進行などを中心に進め、文献および論文の購入や書籍・論文の複写費等に活用する予定である。
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