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2023 年度 実績報告書

女子高等教育のトランスナショナルな交流とネットワーク構築に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02323
研究機関津田塾大学

研究代表者

香川 せつ子  津田塾大学, 言語文化研究所, 研究員 (00185711)

研究分担者 佐々木 啓子  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 名誉教授 (70406346)
中込 さやか  立教大学, グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター, 特任准教授 (00778201)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード女子教育 / 高等教育史 / トランスナショナル / 留学 / 女性教師 / イギリス教育史 / ネットワーク / 異文化交流
研究実績の概要

本研究は19世紀末から20世紀前半にかけての女子高等教育の国際的な交流とネットワーク形成を、日本の女性や女子教育指導者の留学実態の分析を通して考察することを目的とする。当初は2018年度から3年間の計画であったが、コロナ禍のために国内外での調査が阻まれ、研究期間延長によって課題を達成することができた。2022年度までの共同研究により、留学者の全体的動向(女性留学者の量的推移や留学先、専門分野の傾向性と異文化体験等)を把握するとともに、個別の事例研究として、大江スミ、二階堂トクヨ、河井道、上代タノ、黒田チカ等をとりあげ、国際教育史学会(International Standing Conference for the History of Education)とイギリス教育史学会(History of Education Society, UK)で数回の発表を行い、海外の研究者と交流してきた。
2023年度は最終年度となることをふまえて、①共同研究全体のまとめ、②今後の研究の展望について討議することを目的に活動を展開した。①共同研究のまとめとして、2018年度の国際教育史学会におけるパネルをベースとする共著論文の作成を進めた。しかし目標とした学会誌への掲載には到達せず、研究成果報告書の提出で替える。
②今後の研究の展望として、女子高等教育の周辺にも視野を広げ、各自の個別研究を掘り下げる(本研究に関わる4名が各々に関連するテーマでの研究を科研費補助金により進行中)を掘り下げると同時に、20世紀における女性教育者のトランスナショナルなネットワークの全体像を明らかにしていきたい。こうした展望のもとに、2023年度は、佐々木はミッションスクールでの女性宣教師、研究協力者の小澤(内山)は幼稚園教師の海外留学についての研究成果を学会で発表し、香川、中込はイギリスでの新たな資料収集を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 堀内報告に寄せて2024

    • 著者名/発表者名
      中込 さやか
    • 雑誌名

      女性とジェンダーの歴史

      巻: 11 ページ: 65~66

    • DOI

      10.50827/jwhn.11.0_65

  • [学会発表] Foreign missionary women teachers and the Kindergarten movement in Japan in the early 20th century2023

    • 著者名/発表者名
      小澤由理
    • 学会等名
      The International Standing Conference for the History of Education
    • 国際学会
  • [学会発表] 外国人居留地発祥の女子ミッション・スクール-近代女性モデルの移入-2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木啓子
    • 学会等名
      第75回教育社会学会大会
  • [図書] 論点・ジェンダー史学2023

    • 著者名/発表者名
      山口みどり、弓削尚子、後藤絵美、長志珠絵、石川照子、香川せつ子、中込さやか ほか
    • 総ページ数
      303
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623093502

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公開日: 2024-12-25  

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