研究課題/領域番号 |
18K02346
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
上野 正道 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (50421277)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学校改革 / 学び / 自由 / アート / 民主主義 / 公共性 |
研究実績の概要 |
本研究は、現代プラグマティズムと民主主義のテーマについて、欧米と東アジアの思想的、実践的比較から明らかにすることを目的としている。2019年度の研究成果として、RoutledgeからManabi and Japanese Schooling: Beyond Learning in the Era of Globalisation(共著)、8月の第10回世界教育学会大会(WERA2019)のシンポジウムRethinking Learning in East Asia: Manabi and Xueでの発表で、東アジアの学校教育における学びの思想的、実践的展開を考察したこと、10月の日本デューイ学会大会第63回大会の課題研究「デューイとアメリカの『自由』」で、アメリカにおけるデューイの民主主義教育思想について考察したこと、インドネシア、パダンでのICLA2019の国際会議でのInnovative School Reform and Art Education in Japan in the Era of Industry 4.0の基調講演で、第4次産業革命における革新的な学校改革とアート教育の意義について明らかにしたこと、ジョン・デューイ『デューイ著作集7教育2 明日の学校、ほか』(訳者代表)を刊行し、20世紀初頭の進歩主義学校の具体的な実践について紹介したことがあげられる。これらの研究活動を通して、欧米と東アジアの民主主義教育論を、具体的な学校改革と学びの比較の観点から明らかにすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体的な状況として、順調に進んでいると言える。2019年度は、デューイの学校論の翻訳を刊行しただけでなく、東アジアにおける学校改革と学びの研究も進み、欧米と東アジアの比較研究を進める上でも重要な進展が見られた。一方で、12月に香港での開催が予定されていたオーストラルアジア教育哲学会大会、3月の中国山東省、山東教育大学での国際会議が急きょ中止となり、予定の変更も生じた。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策として、プラグマティズムの市民教育論と学校改革の実践について、さらに研究を進めることがあげられる。国内外の学会大会での発表、および学術誌、学術図書の刊行を通して、本研究の主題についてさらに考察を深めることとする。
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