研究課題/領域番号 |
18K02358
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
山田 雅彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30254444)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | マルチモーダル分析 / 声をそろえる / A.シュッツ / 授業分析 |
研究実績の概要 |
現職教員の情報提供・助言を仰ぎ、当研究のテーマに関連する研究の蓄積が乏しい現状では、学校でのフィールドワークに関して教員・保護者の理解を得ることが難しく、協力校を確保する見通しが不透明であると判断した。 代替策として、教育実習の事前指導として実施している模擬授業の録画記録を検討し、授業中に声をそろえて挨拶したり文章を音読したりする場面が複数見いだされたことから、授業に準じた場面で複数者の声がそろう条件について分析することとし、分析の観点を検討中である。 並行して、分析の教育学上の意義を明確にするために、声がそろうことの教育上の意義について、A.シュッツの「音楽の共同創造過程」に関する論考を参照して論文を執筆し、日本学校教育学会の機関誌に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
協力校は確保できなかったものの、研究のフィールドの確保には成功した。また、必ずしも学界で自明とされていない「声がそろう」ことの意義を理論的に明らかにすることで、実証研究を世に問う布石とした。
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今後の研究の推進方策 |
教育実習事前指導での模擬授業を分析対象とすることについて、学内の研究倫理審査を通過した。模擬授業が完了する7月以降、分析結果をもとに学会での口頭発表を検討している。
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