主発問の音読や挨拶など、児童・生徒によるユニゾンの特徴について、アルフレッド・シュッツの理論を手がかりとして考察した。ユニゾンは学習規律であるだけでなく、半ば意図的な調整によって達成されるものでもあることが示された。 並行して大学生による模擬授業を分析し、ユニゾンで採用される方略等について以下の3点を指摘した。(1)ユニゾン参加者は複数の方略を採用している。(2)その方略の中には両立不能なものが含まれているが、どの方略を採用するか瞬時に決定される。(3)教師の指示はユニゾンを達成する手がかりとして活用されることもあり、ユニゾン達成を阻害しかねない時には無視されることもある。
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