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2019 年度 実施状況報告書

子育て中の母親および父親における学びと地域の教育力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02359
研究機関東京学芸大学

研究代表者

柴田 彩千子  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20366800)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード生涯学習 / 社会教育 / 地域づくり / 地域の教育力 / 子育て中の母親の学び
研究実績の概要

2019年度には、研究目的の達成に向けて、下記の通り研究に取り組んだ。
研究目的の一点目((子育て中の女性の学びのニーズを明らかにし、それが実現可能となるような内容や形式を検証し、子育ての真只中にいる多忙な世代の生涯学習の支援の体系を構築していくこと)に対応した取り組みとして、2019年12月1日と7日に「子育て中の母親のための学習イベント」を小金井市貫井北公民館で実施した。実施形態は、研究代表者のゼミ学生と市民団体(小金井の公民館の明日を考える会)との連携事業である。
研究目的の二点目((子育て中の女性が「地域の教育力」をつくるうえで果たす役割とその支援の方法を分析する事)に対応した取り組みとして、子育て中の母親たちの学びの機会(公民館講座における女性セミナー)から、子育てをテーマとした地域づくり活動団体が誕生した事例(NPO法人こがねい子ども遊パーク)を昨年度に調査したデータの分析を実施したうえで、子育て中の女性が地域づくりの主体者として、個人の子育ての問題を地域社会の課題として捉える視点を内面化していくプロセスの分析を行った。その成果については、「公民館講座から広がる地域づくりの研究」という研究テーマで、日本学習社会学会大会(2019年9月14日)において発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は、当初の研究計画に即して、下記の二点に取り組むことができたので、おおむね順調な進捗状況にあるものと考える。
一点目は、昨年度行った子育て中の母親を対象としたアンケート調査から得られたデータの整理と若干の分析結果に基づいて、子育て中の母親を対象とした学習イベントの企画立案を行い、実施することができた。
二点目は、「地域の教育力」をつくるうえで一定の役割を担っている人々が、現在までに経験してきた学習の機会と内容を明らかにするため、昨年度に実施したインタビュー調査のデータを基に、子育て中の女性が地域づくりの主体者として、個人の子育ての問題を地域社会の課題として捉える視点を内面化していくプロセスの分析を行った。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策については、下記の通りである。
第一に、2019年度に実施した「子育て中の母親を対象とした学習イベント」の振り返りを行い、2020年度も同様の学習イベントを継続実施していくことである。2年間の学習イベントの実践から得られたデータを比較したうえで分析を行う。
第二に、「地域の教育力」をつくるうえで、一定の役割を担っている子育て中の母親が現在までに経験してきた学習の機会と内容を明らかにするため、昨年度にインタビュー調査を行ったが、その追加調査を実施することである。加えて、これまでは子育て中の母親を対象とした調査は実施することができたものの、子育て中の父親を対象とした調査は未実施であるため、2020年には調査の企画し遂行する。
第三に、昨年度実施した子育て中の女性を対象としたアンケート調査の分析の精緻化を図ることである。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、東京都内での研究活動であったために旅費を使用しなかったために次年度使用額が生じた。具体的には、地方における調査を実施せず、研究成果における学会発表も会場が東京都内であったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 公民館講座から広がる地域づくりの研究―子育て中の女性が主体性を獲得していくプロセスの分析―2019

    • 著者名/発表者名
      柴田彩千子
    • 学会等名
      日本学習社会学会

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公開日: 2021-01-27  

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