研究課題/領域番号 |
18K02367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中矢 礼美 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (70335694)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | インドネシア / シティズンシップ / アイデンティティ / 社会貢献意識 / 国際教育 / 地域特性 / サービスラーニング |
研究成果の概要 |
本研究では、1)大学のサービスラーニングを通したシティズンシップ形成の特徴として、大学生は地域開発に地域住民と取り組む相互エンパワーメントを通してローカルシティズンシップを育む可能性が高いこと、2)高等学校段階国際教育プログラムにおけるシティズンシップ教育では、新植民地主義的であり、コスモポリタン化に課題があること、3)高等学校段階国家カリキュラム・教科書にみるシティズンシップ教育には国家プライドの強調、グローバル課題解決能力育成、新自由主義・新植民主義、若者のコスモポリタン化批判が特徴的であること、4)5地域におけるシティズンシップには違いが生まれていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
比較教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
途上国におけるシティズンシップ教育研究は非常に限られており、脱植民主義的な視点から検討する研究が最近の国際的動向としてあるが、歴史的・包括的に1国のシティズンシップ教育を明らかにするもはほとんど見られない。 本研究では、独立以降のカリキュラムについてシティズンシップ教育の観点から特徴を明らかにしたうえで、事例研究として高等学校(通常の学校と国際教育プログラムを導入している学校)の特徴と地域別特性、大学のサービスラーニングを通した新しいシティズンシップ教育の動向と課題を明らかしている。これらの知見は我が国のシティズンシップ教育を多角的、多面的に再考する知見を提供している点で、社会的意義がある。
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