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2020 年度 実施状況報告書

教職アクレディテーションの在り方に関する探究-グローバル世界における近接と自律

研究課題

研究課題/領域番号 18K02382
研究機関宮城教育大学

研究代表者

本図 愛実  宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (70293850)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード教職アクレディテーション / 教員政策 / 構成主義
研究実績の概要

第一に、教職アクレディテ―ションの一部分である社会的認知について、「構成主義から捉えるアクレディテーション」として大学紀要論文にまとめた。教職の社会的な認可として、教員免許状取得のカリキュラムに対する課程認定、免許状関連科目を提供する大学の認証評価、免許取得後には、教育育成指標に基づく研修の体系化、免許更新制、教職大学院や大学院教育による免許状の上進といった一連のしくみがある。これらは、外的標準化と言えるが、それらは教員育成コミュニティに支えられてもおり、高度な専門性に対する公費適用の根拠となるという政策効果をもつ。その一方で、規範や「アイディア」の展開により、単純な隷属にならないようにもなっている。これらの生成に留意しつつ、自律的な思考の在り方や葛藤や矛盾への対応を包含できる学習法が必要であることを結語とした。
第二に、学校の「効果」に関する研究動向について、「学校の『効果』に関する問いの変容」としてまとめ、効果的な学校を展開することができる教職員の資質向上の在り方を検討した。これは、編著書『グルーバル時代のホールスクールマネジメント』(ジダイ社、2021年6月刊行予定)の一章となる。この章を一部分として、一人ひとりの活躍を実現する学校マネジメントを「ホールスクールマネジメント」として提案し、それらを実現する教職員の専門性が高度な知識とスキルを要するものであることを事例とともに明示するとともに、学力テストの結果を「教師の効果」として測定する動きへのと反論とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型感染症の影響で、研究計画としていた、海外調査ができなかった。

今後の研究の推進方策

OECDフォーラム参加と意見聴取を想定していたことなどについては、OECD職員や元職員へのオンラインによるヒアリングや、ウェブアンケートなど代替の手法を工夫する。教職のキャリアステージに応じた質保障と効果測定について形態素解析を中心としてモデル化を試み、研究の進捗を図る。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症のため海外調査ができなかった。終息するようであれば、海外調査に使用したい。加えて、可視化や測定を可能にするモデル研修案の検討において、専門的知識の提供や記述データの入力に対する謝金や得られた情報のデータベース化を実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 構成主義から捉える教職アクレディテーション2021

    • 著者名/発表者名
      本図愛実
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 55 ページ: 295-305

  • [学会発表] グローバル世界における教職アクレディテーション2020

    • 著者名/発表者名
      本図愛実
    • 学会等名
      日本教育行政学会

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公開日: 2021-12-27  

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