この研究は、教員を目指す高校生へのキャリア支援の実態を調査し、大学での教員養成以前の育成カリキュラムの構築に役立つ知見を得ることを目的としている。 全国で実施されている教員を目指す高校生へのキャリア支援の取り組みの特徴や意義を考察したところ、これらの取り組みは高校、大学、教育委員会といった多様な主体により、それぞれの狙いに応じた方法で実施されていることがわかった。 また、千葉県の教員基礎コースに在籍する生徒および基礎コースに参加した後に千葉大学教育学部に入学した学生たちにインタビューからは、基礎コースでの経験が教員への志望を高めたり、大学での学びの基礎になっていることが示された。
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