調査を通じてわかったのは、育児の状況や生殖家族の安定には、子どもの父親との関係よりも、実母(原母)との関係とピアグループとの関係に規定されているということである。これらを4つの象限に分類すると原母+ピアグループ+の女性たちは出産、育児といったことがらがみられ、原母+ピアグループ-においては出産や育児の支援ならびにキャリア形成についても実家の応援がもらえるなどがあった。反対に、原母-、ピアグループ+においては、暴力の問題が突出して高く、原母-、ピアグループ-においては暴力の問題ならびに異性とのトラブルが持続的にみられるなどの出産、育児だけではなく生活全体が絶えず困難がみられることである。
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