• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

「児童生徒理解」実践の領域横断的研究:他者理解の言説実践的特質に着目して

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K02407
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09020:教育社会学関連
研究機関和光大学 (2022)
北海道教育大学 (2018-2021)

研究代表者

稲葉 浩一  和光大学, 現代人間学部, 准教授 (50750436)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード児童生徒理解 / 生徒指導 / 教員間連携 / 学校経営 / 言説実践 / いじめ / 質的研究 / 社会構築主義
研究成果の概要

公的に語られる児童生徒理解観は日常生活者の行う他者理解実践から根本的な乖離をしている。そうであるならば、児童生徒理解が重要な課題となっている教育現場の教師たちは、彼ら彼女らの実践とは異なった次元でその課題の達成を求められ続けていることになる。本研究の初発の問題関心はここにあり、学校教師たちはどのように児童生徒理解実践を行っているかを生徒指導・学校経営領域を横断的に分析することで明らかにし、今日的な児童生徒理解実践の再検討を行うものである。そして追加的課題として、その実践の背景にある地域的特性という側面と、社会規範としての児童生徒理解観がどのように生産されているかを明らかにすることが目指された。

自由記述の分野

教育社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、児童生徒理解実践は具体的かつ社会構成的な教師たちの言説‐解釈実践であることを示した点になる。そしてそのことは、教員間の連携において「解釈」を共有、再構成していくダイナミズムに満ちた活動であり、対象をある定型にあてはめるのではなく、日々開かれた解釈を行っていく実践であるといえる。その一方で教員間連携という重要な課題に対し、教師は教師であるからこそ主権性をめぐるジレンマに陥ることがあることを本研究は示した。これらの知見は定型化された教育言説・教育観の再検討を提起するものであり、日常生活者としての教師の実践へのさらなる着目の必要性を提起するものである。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi