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2018 年度 実施状況報告書

児童養護施設退所者のつながり支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02415
研究機関香川大学

研究代表者

西本 佳代  香川大学, 大学教育基盤センター, 講師 (20536768)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード児童養護施設 / 退所者支援 / 人的ネットワーク / インタビュー調査 / 訪問調査
研究実績の概要

本研究の目的は、児童養護施設退所者の人的ネットワークの実態、及び「退所児童等アフターケア事業」の実施状況について明らかにし、その結果を用いて退所者のつながり支援の在り方について考察することにある。この目的を達成するため、本研究は、1)児童養護施設退所者の人的ネットワークの実態について明らかにする(退所者調査)。2)「退所児童等アフターケア事業」の実施状況について明らかにする(事業所調査)。3)児童養護施設退所者のつながり支援の在り方を考察する(支援の在り方を考察)。という三つの柱から構成されている。
研究期間は三年であり、一年目は、先行研究の検討・調査項目の作成、二年目は、退所者調査・事業所調査の実施、三年目は、分析・成果発表を行う予定である。一年目にあたる2018年度は、当初の予定通り、先行研究の検討と調査項目の作成を行った。そのうえで、二年目に予定されている、退所者調査・事業所調査を一部先行して実施することができた。具体的には、二名の児童養護施設退所者を対象に複数回インタビューを実施することができた。また、児童養護施設退所者の支援を行う事業所、一か所について訪問調査を行うことができた。二名の児童養護施設退所者のうち一名は、2013年度より継続してインタビュー調査に協力いただいており、今回の調査により、大学在籍時、卒業時、就職二年目、出産時の人的ネットワークの変化を確認できるようになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一年目に計画していた、先行研究の検討と調査項目の作成を行ったうえで、二年目に計画されている、退所者調査・事業所調査を一部先行して実施することができたため。

今後の研究の推進方策

研究計画の二年目は、退所者調査・事業所調査の実施、三年目は、分析・成果発表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

インタビュー協力者の都合により、2015年度採択課題(課題番号15K17391)を一年間延長した。2018年度は、二つの科研費を執行する状態となり、当初予定していたほどには、本研究に関連する先行研究の検討を進めることができなかった。先行研究の検討については、研究計画の二年目の早い段階に終え、退所者調査・事業所調査を実施することとする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 児童養護施設で育った子どもの「自立」2019

    • 著者名/発表者名
      西本佳代
    • 雑誌名

      加野芳正・榮玲子編『(仮)看護の人間学』

      巻: 刊行予定 ページ: 未定

  • [雑誌論文] 教育学の視点から捉える社会的養護2018

    • 著者名/発表者名
      西本佳代
    • 雑誌名

      子ども社会研究

      巻: 24 ページ: 197-212

    • 査読あり
  • [学会発表] 児童養護施設入所経験者受け入れ大学・短期大学における「支援」の拡大と限界2018

    • 著者名/発表者名
      西本佳代
    • 学会等名
      日本教育社会学会第70回大会

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公開日: 2019-12-27  

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