研究課題/領域番号 |
18K02428
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研究機関 | 大阪商業大学 |
研究代表者 |
尾場 友和 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (50781374)
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研究分担者 |
尾川 満宏 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (30723366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 教育社会学 / 進路指導 / キャリア教育 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、令和2年度までに実施する予定だった全ての調査協力校や若者グループからの意見聴収、およびそれを補完する統計データを用いた分析による整理をするとともに、国際的な視点から本研究への評価が得られように海外学会での発表を計画した。 しかしながら、コロナ禍による断続的な行動規制により調査に出かけるタイミングが困難な上、若者グループへの調査も感染予防対策を講じながら進めることが難しく、計画を変更せざるをえなくなった。そこでこれまでに得た調査協力校からの限定的な意見聴収とデータを中心に分析を行うことにした。その成果の一部は、尾場友和「高校生のキャリア意識に関する大都市/地方工業都市の地域間比較」大阪商業大学教職課程委員会編『大阪商業大学教職課程研究紀要』第5巻第1号、pp.57-69、2022年にて報告した。また、海外での学会発表については、アメリカの国際学会に発表を申し込み、アブストラクトの審査も通過した。しかしながら、コロナ禍により渡米することが困難となり、学会発表を辞退せざるを得なくなった。なお、本研究成果の一部を学校現場における教育実践に資するため、質問紙調査で行った実施項目のうち、「調査対象者の属性」「進路希望の状況」「高校生活」「中学生の頃の状況」「家庭の状況」などの集計結果を、「「高校生のキャリア意識と生活に関する調査」集計表」(全36頁)として編纂し、報告書として全ての調査協力校に郵送した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の収束が遅れているため、当初予定していた国際学会での発表ができなかった。さらに、出張を行うタイミングを見極めることが難しく、結果的に計画どおり進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、コロナ禍による感染状況を見極めながら積極的に学会発表を行い、これまでの研究成果を振り返るとともに、最終的な報告に向けて総括する(令和3年度の年度末に本研究の期間延長の申請を行ったところ、承認が得られた)。 なお、学会報告の場は、国際学会だけでなく国内の関係学会を視野に発表のフィールドを広げ臨機応変に対応したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度に予定していた海外発表がコロナ禍により取りやめたため、次年度使用額が生じた。次年度は、主に追加資料の収集や成果報告及びその準備の打ち合わせに係る費用として使用する計画を立てている。
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