研究課題/領域番号 |
18K02431
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
大高 麻衣子 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (50465803)
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研究分担者 |
平元 泉 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60272051) [辞退]
齋藤 雅世 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20785274)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 成長期 / 運動器障害 / ストレッチ体操 |
研究実績の概要 |
近年、過度な運動による子どもの運動器障害が増加している。子どもの運動器は成長発達段階にあり、骨端線閉鎖の時期に運動器障害がもっとも起こりやすい とされている。よって、子どもの運動器障害を予防するには、骨端線閉鎖の時期を考慮し、骨発達に合わせた介入が必要である。しかし、骨発達の基礎データが 少なく、具体的な運動プログラムは開発されていない。成長期は、急激な骨発達にともない、とくに股関節、膝関節、足関節において、筋・腱の過緊張が生じや すく、柔軟性の低下による運動器障害のリスクが増大しやすい。そこで、本研究では、急激な骨発達が開始になる小学校中学年・高学年の子どもを対象に、成長 期の運動器障害予防のためのストレッチ体操を開発し、実施する。また、ストレッチ体操の実施前後で、体格、体組成、柔軟性、活動量、体力および骨・関節の けがや痛み、運動習慣や日常生活の状況について縦断的に評価し、ストレッチ体操の効果を評価することを目的とした。 平成30年度は、理学療法士、トレーナーの協力を得て、成長期の運動器障害のためのストレッチ体操を開発した。成長期において柔軟性の低下が起こりやすい 股関節、膝関節、足関節を中心に音楽に合わせながら、楽しみながら実施できるように動画を作成した。 開発したストレッチ体操を、A県内B小学校の小学3年生~6年生80名を対象に、週3回実施してもらった。ストレッチ体操の効果をみるために、ストレッチ開始前と開始3か月後、6か月後の体格、体組成、柔軟性、活動量、体力および骨・関節のけがや痛み、運動習慣や日常生活の状況について調査を行った。 2019年度は、平成30年度に引き続き、ストレッチ体操を実施してもらい、ストレッチ開始9か月後、12か月後の状況について縦断的に調査を行った。また、A県内の野球チームの中学生約300名を対象に、ストレッチに関する実態調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に沿って、平成30年度に成長期のストレッチ体操を考案し、ストレッチ体操の効果をみるために、平成30年度~2019年度において、ストレッチ開始前と開始3か月後、6か月後、9か月後、12か月後の体格、体組成、柔軟性、活動量、体力および骨・関節のけがや痛み、運動習慣や日常生活の状況について調査を実施することが出来た。また、運動器障害のリスクが高いスポーツクラブの中学生を対象に、ストレッチの実施状況やストレッチに対する意識に関する実態調査を実施することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
ストレッチ体操開始前、3か月後、6か月後、9か月後、12か月後の調査結果について、集計し、分析する。柔軟性や運動器障害と背景 因子(性別、体格、運動の有無、骨・関節の痛みの有無)の関連についても分析する。 また、スポーツクラブに所属する中学生の実態調査の結果を集計、分析し、成長期におけるストレッチや運動に関する指導方法について検討する。
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