本研究では、障害、貧困児童のライフ・スキルとヘルス・リテラシーの獲得と学校教育におけるカリキュラムや実践に注目して検討を行った。とりわけ北米地域の教育、福祉、保健、公衆衛生といった多領域にまたがる健康課題への対応に焦点を当てた検討を行い、共生社 会におけるマイノリティ児童の包摂に向けた教育的課題、子ども問題への課題への取り組みの特徴と可能性、課題を明らかにした。近年、心理面、情緒面での課題やその対応が重視されており、メンタルヘルス・リテラシーの向上や、精神的健康の維持のためのプログラム開発、ストレス対処に関わる実践などが学齢期、とりわけ思春期の生徒に向けて進められていることなども確認した。
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