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2018 年度 実施状況報告書

ADHD児の社会的機能に影響を与える予測因子の探索的検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K02437
研究機関浜松医科大学

研究代表者

中原 竜治  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60725167)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード注意欠如・多動症 / 出生コホート
研究実績の概要

注意欠如・多動性障害(以下,ADHD)をもつ子どもは、増加の一途を辿っている。加えて、将来的な予後が不良となりやすい。これまでの先行研究にて、予後不良へのプロセスの全貌は明らかとなってきた。しかし、プロセスは明らかになっているが、予後不良へのターニングポイントとされる児童期のADHD児が抱える問題に影響を及ぼす予測因子がわかっていない。このため、介入すべき子どもを正しく取り出すことができていない。したがって、本研究では、児童期に積極的に介入すべきADHD児をより早期に見出すための予測因子を、大規模出生コホートを用いて明らかにする。
平成30年度は、静岡県浜松市における大規模出生コホート(HBC-Study)にエントリーをしている母子を対象に、これまでの追跡を継続しつつ、結果変数となる9歳時点における適応機能の評価、知能指数の評価、学校不適応の評価を実施した。また、ADHD傾向が示される児らを特定すべく、既に収集済みである6歳時点でのADHD Rating Scale-Ⅳの日本語版カットオフ(90パーセントタイル)に基づき、不注意、多動・衝動性、混合それぞれの領域にてカットオフが超える児らを抽出した。
予測変数となる指標に関しては、既にデータ収集が完了し、データの整理を行っている。
現在までに、600名程度の母子のデータの収集が終了した。同時に、逐次データの打ち込みを進めるとともに、データの整理を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度中に、当初予定していた母子への発達検査及び面接が終了した。また、コホートデータの整理や統計解析の準備についても、見通しを立てることができた。

今後の研究の推進方策

平成31年度(令和元年度)は、コホートの運営を継続しつつ、データの収集にあたる。加えて、データの整理を行いつつ、解析を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由とし、謝金にて支払う予定であったデータ入力を担う人員が不足していたことがあげられる。

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公開日: 2019-12-27  

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