子どもの性暴力被害の発見と適切な対応のために、トラウマの知識を前提としたトラウマインフォームドケア(TIC)の実践の検討を行った。本研究では、1)保育士等を対象とした幼児の性的な行動の発現率の把握、2)支援学校における知的障害のある子どもの事例検討、3)養護教諭の保健指導にTICを取り入れための資材作成を行った。結果、1)95名の回答から、3歳から性的な行動はみられ、とくに4~6歳でからだや性への探求行動が活発になることが示された。一方、有意に観察されにくいレアな性行動もあり、トラウマ等の影響の指標となる可能性が考えられた。2)と3)では事例検討をふまえTICの対応例をまとめた資材を作成した。
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