研究課題/領域番号 |
18K02439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
上田 裕美 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80302636)
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研究分担者 |
小崎 恭弘 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20530728)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 児童養護施設 / 学生支援 / 児童虐待 |
研究成果の概要 |
児童養護施設出身者に必要な学生支援を明らかにするために、当事者である大学生と大学の学生支援関係者を対象に、質問紙調査を行った。大学生への調査では、約4割の学生が経済的に苦しいと感じていること、悩みの相談相手は児童養護施設の職員の割合が一番高いこと、約半数の学生が「誰にも相談しないで一人で解決する」と回答したこと、などが把握された。また、学生支援関係者への調査からは、経済的支援の拡充に留まらず、学生の生活面や精神面へのサポートが必要であると認知されていること、学生と教職員との間の信頼関係の醸成や児童養護施設と大学教職員との連携など、学生を支える人間関係の構築が求められることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、児童養護施設出身者の学生生活の実態とニーズを定量的に把握し、その支援において大学関係者や児童養護施設職員等が取るべき役割を明確にしようとする点に独自性がある。また本研究は、児童養護施設出身者を含めた子どもの貧困問題に関連する支援のあり方に関する具体的方策を提案しようとする点で、社会に貢献しうる実践的な意義を持つ。
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