研究課題/領域番号 |
18K02440
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
石本 雄真 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (90612309)
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研究分担者 |
山根 隆宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60644523)
松本 有貴 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (90580887)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心理教育 / 発達障害 |
研究実績の概要 |
本研究に関連する内容である、これまでの研究結果について整理を行い、本研究の進め方について計画するとともに、心理教育プログラムの改定を行い、試行的な実施を行った。また、研修プログラム作成にあたって、現在放課後等デイサービス職員が受けている研修内容やその課題について文献調査を行った。 本研究は、すでに実施している放課後等デイサービスにおける心理教育プログラム開発の研究の発展的研究であるため、本研究の実施に先立ってこれまでの研究結果を精査し、すでに開発している心理教育プログラムのどの点に課題があるのかについて検討し、今後の進め方についても検討した。具体的には、プログラムへの参加回数が減少すると(欠席があると)効果が十分に表れないことが示されたため、欠席を補完する必要性について確認した。また、プログラムが感情的な問題よりも行動的な問題の方に効果を持つことが示されたため、感情的側面を強化する改定が必要であることについても確認した。 これらの結果やニーズを鑑みて、プログラムの改定を行った。改定の際は、全体の改定を行うと同時に、ニーズに応じて利用できるオプションプログラムの開発も行った。 試行的な実施については、母子生活支援施設での実施および小規模小学校での実施を行うとともに、プログラムの一部をより規模の大きい小学校でも実施し、実施についてのニーズや課題についてさらに検討を行った。 研修内容については、特別支援教育支援員研修や放課後児童支援員研修で試行的に実施し、伝わりにくい内容等について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画では、本年度は支援リソースの開発を行い完成に至る予定であったが、支援リソースの開発に先立つ課題の整理やこれまでの研究結果の精査に時間を要し、支援リソースの完成にまで至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、職員研修プログラムの開発を継続し、年度前半での完成を目指す。職員研修の対面場面での提供を行い、リソースの効果検証のための質問調査を実施する。また、引き続き参加施設のリクルーティングを進める。加えて、心理教育プログラムについては、さらなる改定を行う。2020年度は、職員研修のオンラインでの提供を行い、職員研修単独の効果検証のための質問紙調査を実施する。結果のまとめと発表は各年度において随時行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度は支援リソースの完成に至っておらず、2019年度に引き続き開発を行うため、それに関わる経費が来年度に繰り越される。 また、スケジュールの事情により、2018年度は国際学会への参加ができなかったため、予定よりも使用額が少なくなった。
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