研究課題/領域番号 |
18K02441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉村 伸一郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40235891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 幼児 / 外遊び / リスク / 怪我 / 発達 / 保護者 / 保育者 / 意思決定 |
研究成果の概要 |
子どもの外遊びにおいては,保護者や保育者が,可能な限りの安全を目指すよりも,適度なリスクを受け入れる方が,子どもの健康と発達を促進することが明らかになりつつある。しかし,「リスク」という用語の使い方が統一されておらず,リスクを伴う外遊びにより諸能力がどの程度発達するのかも明らかではない。さらに,子どもの外遊びのリスクとベネフィットを総合的に判断する方法も具体的に示されていない。そこで,本研究では,「リスク」概念の整理を行い,ベネフィット・リスクアセスメントの進め方のフロー図を作成するとともに,子どものリスク管理の実態を判断課題と観察により明らかにした。
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自由記述の分野 |
発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過度な安全性の追求はかえって健全な発達を阻害するという問題は,2011年の日本学術会議の提言「我が国の子どもの成育環境の改善にむけて」でも盛り込まれ,極めて重要であると認識されている。リスクを伴う外遊びの価値を保護者や保育者に伝えその機会を増やすには,リスクを伴う外遊びが子どもの発達によい影響を与えるといったエビデンスを示し,その上で家庭や園において子どものリスクを伴う外遊びに対する意思決定を行ってもらう必要がある。そのためには,エビデンスの蓄積と意思決定過程の解明が急務であり,本研究の成果はリスクを伴う外遊びの価値ならびに機会の向上に寄与する。
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