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2023 年度 実績報告書

幼稚園における預かり保育が家庭での子育てや子どもの発達に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K02453
研究機関目白大学

研究代表者

荒牧 美佐子  目白大学, 人間学部, 准教授 (80509703)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード子育て支援 / 預かり保育 / 育児感情
研究実績の概要

今年度は、これまでの調査結果を踏まえた上で、幼稚園児を持つ保護者だけでなく、未就園児及び保育園児を持つ保護者にまで対象を広げて、ウェブによる質問紙調査を実施した。調査の目的は、子どもを通わせる園を選ぶ際、預かり保育や延長保育の充実を重視するか、また、それらを重視するかどうかによって、保護者の育児感情や保育内容への期待に違いがみられるかどうかを明らかにすることである。調査は、2024年3月に実施した。回答は、首都圏に在住で、2歳から5歳児を持つ母親239名(59.8%)及び父親161名(40.3%)の計400名から得た。男児が211名(52.8%)、女児が188名(47.0%)、無回答1名(0.3%)であり、未就園児が53名(13.3%)、幼稚園児(認定こども園幼稚園部含む)が159名(39.8%)、保育園児(認定こども園保育園部を含む)が176名(44.0%)、その他(認可外等)が12名(3.1%)である。「育児感情尺度」(荒牧,2008)は、育児への「肯定感」「負担感」「不安感」等の5つの下位尺度から、また、「保育内容への期待尺度」(荒牧・大豆生田・松永(2022)を参考に作成)は、「子ども主導型保育」「保護者主導型保育」の2つの下位尺度から構成されており、各尺度得点を分析に用いた。
分析の結果、預かり保育や延長保育の充実を重視するか否かによって、保護者の「育児への肯定感」に差がみられ、重視する群は、重視しない群よりも有意に得点が低かった。また、保育内容への期待については、「子ども主導型保育」及び「保護者主導型保育」のいずれにおいても、重視する群の得点は、重視しない群よりも有意に低く、両側面において、園への期待が低いことが明らかとなった。これらの結果からも、預かり保育や延長保育の充実を求める保護者は、子育てにおいて余裕を持てない状況に置かれている可能性が示唆された。

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公開日: 2024-12-25  

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