研究課題/領域番号 |
18K02458
|
研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
那須 信樹 中村学園大学, 教育学部, 教授 (60300456)
|
研究分担者 |
細井 香 東京家政大学, 子ども学部, 准教授 (90383405)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 研修 / 研修ナビゲート支援ツール / 保育教諭 / 保育者 / 保育士 / 自治体 / 保育研修 |
研究実績の概要 |
コロナ禍の影響を受け実施を見合わせていた「保育者(管理職含む)の研修情報の取扱いにかかる調査への協力のお願い」と題するアンケート調査を実施(令和3年3月より現在に至る)。都道府県・政令指定都市・中核市(128自治体)における保育研修担当者を対象にアンケート調査を実施した。 研究初年次にあたる平成30年度より令和元年度に行った調査では、保育教諭のみを対象とした各自治体レベルの体系だった研修情報の入手が困難な状況が明らかとなり、本調査では、保育教諭のみならず、保育所保育士や幼稚園教諭をはじめとする「保育者」の研修にかかる研修情報に着目し、とりわけその研修情報の集積や管理、発信にかかる全国の自治体レベルでの取り組みを把握することを目的に実施した。 5月12日現在、75自治体からの回答を得ている。ヒアリング調査も再開しながら、引き続き、アンケート調査への回答を得ながら、今後早急に回答結果の集約、分析、考察を図っていく。併せて、WEB上においてこうした研修情報の集積や管理、発信を支援する仕組みとしての「研修ナビゲート支援システム(仮称)」の実装による運用効果の検証も図っていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予定していたヒアリング調査やアンケート調査実施の中止、または大幅な遅れにより、回答の収集と結果の集約に時間を要しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
今回実施したアンケート調査結果を踏まえながら、各自治体の研修情報の集積や管理、発信にかかる実態を明らかにしていく。 さらにその実態を踏まえながら、国も重要課題の一つとして位置づけている自律的な専門職としての保育者の資質向上に向けて、今後、各自治体や保育団体等によって提供される質の高い研修情報へのアクセスをより簡易なものにしていくための取り組みの一助として「研修ナビゲート支援ツー ル(仮称)」の開発と効果検証を実施する。 併せて、保育教諭の研修にかかる実態を浮き彫りにしつつ、保育教諭としてのアイデンティティ形成を支えるキャリアパス研修に必要な内容等について明らかにしていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
出張に伴う旅費の支出、またヒアリング等にかかる人件費・謝金の支出が全くなかったことが大きな理由である。 再開を予定しているヒアリング調査に伴う旅費や記録用カメラの購入、プリンタートナーなどの購入と併せて、研修ナビゲート支援ツールの開発・実装、報告書の作成等に費用を当てていく予定である。
|