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2018 年度 実施状況報告書

「音と声」に注目した保育者研修プログラムーECERS及び音環境調査に基づいてー

研究課題

研究課題/領域番号 18K02467
研究機関同志社女子大学

研究代表者

埋橋 玲子  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (50269924)

研究分担者 岩渕 善美  平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40410956)
西村 真実  帝塚山大学, 現代生活学部, 准教授 (40413447)
嶋田 容子  金沢学院短期大学, 幼児教育学科, 講師 (60422903)
北野 幸子  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (90309667)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード保育の質 / 音環境 / 音意識
研究実績の概要

本研究には次の3つの目的がある。まず①保育の質の数値化=日本でECERSを学術的に利用する、次に②保育における音と声のデータ化=音環境への注意を喚起する、さらに③エビデンスの活用=保育場面へ敷衍し保育者の資質向上へ応用する、である。
1年次の計画は目的①に関しては、尼崎市内保育所30カ所でECERS-3による保育の質の評価を行うことについては達成できた。1カ所に2名派遣するため、この調査を実施するために述べ60人のアセッサー(調査員)を必要とする。調査の信頼性を担保するために研究前年度には20人余りのアセッサー候補に対しトレーニング会場園を10カ所設定し原則1人3回のトレーニングを行っていた。研究1年次には、これらのアセッサーに事前研修を行い、30カ所で調査を実行した。調査後にはフィードバックを行い、次年度に向けてトレーニング会場8カ所でトレーニングを行なった。アセッサーとなっているのは幼稚園・保育所・こども園の園長・主任クラスの人材である。調査終了後はまず対象となった園に向けてスケールの説明と全体の傾向のフィードバックを2回行なった。調査対象園個別にはレポートを作成した。このことで目的①とともに③についてECERS-3を調査及びその結果の活用のパターンが形成された。1年次の研究成果で最も大きなことであるのが以上の事柄である。
目的②については、音環境評価指標の試案を作成することができた。また、モニター園において音環境に対する保育者の意識、室内の物理的環境の整備への意欲を得た。②に関して、2年次での一掃の研究の展開が期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年次の研究の3本柱としては、保育の質調査、保育の音環境調査、保育者の音に対する意識調査がある。
保育の質調査については全期間にわたっての調査対象園が確保でき、保育環境評価スケールを用いるのに必要なアセッサーの人数と調査の信頼性を確立するためのトレーニングが実行でき、1年次の調査は順調に行うことができた。
音環境調査については機器購入にあたり予定していたものに変更があるなどして多少手間がかかったが、購入ができ、モニター園の協力も得て、試行調査が実施できた。
音に関する意識調査については、1年次の調査を通しての情報蒐集により、調査票の作成ができた。調査票配布先も確保できた。

今後の研究の推進方策

研究の3本柱として保育の質の調査、保育の音環境調査、保育者の音に対する意識調査がある。
保育の質の調査については30箇所での調査を23人の調査員の協力を得て実施する。調査の信頼性を確保することが引き続きの課題であり、トレーニングを継続して調査の充実を図る。
調査対象クラスの保育者、対象園の園長または主任、調査員に対し音に対する意識調査を行い、その結果を分析する。
保育の音環境調査についてモニター園での保育者の意識調査、条件の異なる保育室での音環境調査を実行する。

次年度使用額が生じた理由

騒音計の価格が予定より上回ったこと、また予定外にソフトの購入の必要性が生じた。また来年度の調査依頼をするにあたって前だおしで書籍の購入を行う必要性があった。これらの出費オーバーのために海外出張の費用が捻出できずその差額が次年度への繰越となった。次年度には調査員用に小型騒音測定器の購入と電池の補充を予定している。

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公開日: 2019-12-27  

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