• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

子どもの動きの質的評価法の確立にむけた経時的調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K02468
研究機関立命館大学

研究代表者

上田 憲嗣  立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (10325300)

研究分担者 大友 智  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740)
安部 孝文  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30794953)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード動作コオーディネーション / 体力・運動能力
研究実績の概要

2019年度は、大きく以下の3つの研究を行った。1つは動きの質的向上と認知機能の関係についての検討を行った。2つは前年度から取り組んだ介入研究の結果としての動きの質的評価に関わるシステマティックレビューについてまとめた。さらに3つは、動きの質的評価の経時変化調査を行った。
まず,1の質的向上と認知機能の関係についての検討については、滋賀県草津市と連携して取り組んでいる「草津市小中学校体力向上プロジェクト」において、小学生児童約43名を対象として、動きの質的向上を促す効果のあると動作コオーディネーションの運動を実施し、その動作の質的向上と認知機能としての柔軟性及び抑制機能に及ぼす影響について検討した。その結果、認知的柔軟性および、抑制機能に効果があることが示された。
加えて、2の介入研究の結果としての動きの質的評価に関わるシステマティックレビューでは、英語圏及びドイツ語圏における動きの質的評価として用いられている動作コオーディネーション(MC)の介入研究を体系的・網羅的に収集した上で、その動向を整理することを目的としたシステマティックレビューに着手した。SRの手続きに則り、適格論文の選出を行い、これにより得られた知見をまとめた。
さらに、3としては、宮崎県にて行われているスポーツタレント発掘・育成プログラムの応募者(約200名)を対象とし、将来性の高いスポーツパフォーマンスを持った選手を選抜することを目的としたプログラムに参画した。そのなかで、動作の質的な向上をはかるために動作コオーディネーション能力の育成を行うとともに、その診断テストを用い、ジュニアスポーツ選手の動きの質的評価を昨年度に引き続き継続的に行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は、前年に取り組んだ短時間での運動の量的向上についての介入研究の結果を論文として発表できた。また、動きの質的な向上を促すことができる動作コオーディネーションに関する介入研究についてのシステマティック・レビューについても、論文としてまとめることができた。
さらに、動作の質的評価に関する経時的なデータを引き続き取得することができた。

今後の研究の推進方策

2020年度においては、経時的にデータを取得するとともに、本データをもとに動きの質的評価に関する詳細な分析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

データ入力等に必要な謝金について予算計上時よりも少ない人数と時間で完了できたため、その金額分が翌年度繰越となった。また、次年度の使用計画として、当初の計画よりも収集データが増えることが予想されるため、データ入力等に必要な謝金について予算執行予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 短時間運動が児童の握力及びボール投げならびに運動有能感に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      上田憲嗣、宮尾夏姫、大友智
    • 雑誌名

      スポーツ教育学研究

      巻: 第39巻 ページ: 1-11

    • DOI

      10.7219/jjses.39.2_1

    • 査読あり
  • [学会発表] 短時間の動作コオーディネーション運動が脳の実行機能に与える影響―小学校体育授業における実践―2020

    • 著者名/発表者名
      渡邊雅也、鳥取伸彬、築田尚晃、藤田聡、大友智、上田憲嗣
    • 学会等名
      日本発育発達学会第18回大会
  • [学会発表] Reliability and validity of motor coordination test in junior sub-elite athletes2019

    • 著者名/発表者名
      Kenji Ueta, Satoshi Otomo
    • 学会等名
      The 2019 International Conference for the 8th East Asian Alliance of Sport Pedagogy
    • 国際学会
  • [学会発表] 適性種目選択型のスポーツタレント発掘・育成事業における選考会参加児童の体力特性 特に動作コオーディネーションに着目して2019

    • 著者名/発表者名
      上田憲嗣、綿引勝美
    • 学会等名
      日本体育学会第70回大会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi