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2023 年度 実績報告書

子どもの動きの質的評価法の確立にむけた経時的調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K02468
研究機関立命館大学

研究代表者

上田 憲嗣  立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (10325300)

研究分担者 大友 智  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740)
安部 孝文  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30794953)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード動作コオーディネーション / 体力・運動能力 / 質的運動能力
研究実績の概要

我が国の子供の身体活動は、危機的状況にある(日本学術会議、2017)とされている。なかでも、子どもの動きに関しては、全国的・経時的な質的調査等の基礎研究の推進に取り組むべきとされている。そこで、本研究では、こうした、子どもの動きの質的側面の指標として、神経系の運動能力を示すとされる動作コオーディネーション能力を測定するテストを実施し、その他の筋力・持久力等の体力因子とどのような関係性を示しているかを明らかにすることを目的とした。
具体的方法としては、スポーツタレント発掘・育成事業に参加する小学4年生(9歳ー10歳)及び小学6年生(11歳ー12歳)ジュニアアスリート53名を対象とした。参加者全員が、M県タレント発掘育成プロジェクト事業に応募し、所属学校において実施された文部科学省新体力テスト書類選考によって1次審査を通過し、2次審査を受検するものであった。2次審査では、30m走、反復横跳び、立幅跳び、上体起こし、長座体前屈、といった体力に関わる項目、加えて、動作コオーディネーション能力診断テストとしては、スラロームテスト(SRT)、及び椅子番号テスト(CRT)の各診断テストを用いて評価した。
この結果、体力とコオーディネーション能力との関係性について多重指標モデルを用いて検討した結果、GFIが0.961、AGFIが0.855、RMSEAは0.078と高い適合度を示した。これに加えて、Vygotskyらによる最近接領域理論の考え方を取り入れた採用した多重指標モデルを作成し,検討した結果,GFIが,0.923,AGFIが0.833,RMSEAは0.063と両能力との相関モデルと同様の高い適合度が確認された。これより、動作コオーディネーション能力を捉えるためには、能力間及び最近接領域の評価を加味した評価モデルを構築することが重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] サッカーゴールキーパーを対象とした状況判断能力テストの妥当性及び信頼性の検証2023

    • 著者名/発表者名
      澤井 元伸, 上田 憲嗣, 髙橋 智恵莉
    • 雑誌名

      体育測定評価

      巻: 23 ページ: 1-9

    • DOI

      10.14859/jjtehpe.HPM202307

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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