研究課題/領域番号 |
18K02479
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
内海 緒香 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 特任講師 (60735306)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 保育の質 / エフォートフルコントロール / 自己制御 / 幼小接続期 / 養育 / 幼児教育 / モニタリング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、幼小接続期の養育者・保育者のモニタリングと子どもの自己制御との関連を調べることである。小学校低学年における教師のモニタリングの具体的内容を調べるため、学校生活上(時間帯・場所ごと)の児童の安心/安全を守る取り組みや配慮に関する担任教師の自由記述を分析し、2019年度日本教育心理学会で発表した。 就学前の子どもを持つ保護者を対象に半年を置いたWEB調査(2波・縦断)のデータを分析し、養育者のモニタリング、他の養育行動、自己制御、学びに向かう力との間の関連を調べた。その結果は2020年9月の日本心理学会大会で発表する予定である。 前年度から継続して実施している縦断調査に関する回収数の減衰が見込まれたため、既存の調査に加え、新たに年長児の保護者を対象としたパネルを作成し1月にWEB調査を実施した。保育者を対象に実施したWEB調査と調査票調査の結果に基づき、「子どもの安心安全を守り育む保育実践尺度(FCHWS)」を作成し、お茶の水女子大学人文科学研究16巻で発表した。書籍(「思いをつなぐ保育の環境構成」)の第6章保育の環境と評価にて、本研究から得られた示唆を記述した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度計画では小学校低学年の担任を対象にアンケート調査を実施、教師のモニタリング尺度を開発する、としていたが、新たなパネル作成の費用がかさんだことから、小学校教師を対象としたアンケート調査は実施せず、保育者用の尺度項目を利用してモニタリングを測定することとした。予定通り2020年1月に年長児の保護者を対象とした、WEBアンケート調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症対策のため、4月末時点で学校閉鎖となり、新学期が始まっていない状態である。7月ごろ2回目のWEBアンケート調査実施と予定していたが、秋以降に実施時期を遅らせる予定である。既に収集したデータの分析に重点を置く。
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次年度使用額が生じた理由 |
来年度実施する予定の継続調査を今年度新しいパネルを作成して実施したため、前倒し支払い請求と次年度使用額が生じた。
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