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2023 年度 実績報告書

こども密度のGPS分析から提案する「自由に遊べる」保育施設園庭

研究課題

研究課題/領域番号 18K02482
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

高木 真人  京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (10314303)

研究分担者 佐久間 治  九州女子大学, 家政学部, 教授 (80251627)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード保育施設 / 外遊び / 密度 / 移動距離
研究実績の概要

2018年度は、2園において、5歳児だけで低密度で遊んでいる状態と、3,4歳児も一緒に高密度で遊んでいる状態とで自由に外遊びしてもらい、5歳児の1時間あたりの平均移動距離を比較分析した。1園では低密度時に比べて高密度時の平均移動距離が22%少なかったものの、もう1園ではあまり変化がなかった。2019年度に実施した調査や以前の調査のデータも含めて計5園で比較分析したが、予想に反して、低密度時に比べて高密度時の平均移動距離が5%多い園、14%多い園があった。これは低密度時に砂場で遊ぶこどもが多かった園にみられた傾向であった。そこで、遊び場の種類・状況による影響を考慮することが重要と考え、大分の園において、同じこどもで遊び場の種類が変わるとどのように1時間の平均移動距離が変化するのか調査した。オープンスペースである〈芝生広場〉、自然豊かな里山〈山の遊び場〉、砂場や遊具が多く配置された〈園舎前の園庭〉、という3タイプの遊び場において、〈芝生広場(低密度)〉3.1km→〈芝生広場(高密度)〉2.4km→〈山の遊び場〉1.5km→〈芝園舎前の園庭〉1.1kmの順で1時間あたり平均移動距離が多かった。〈芝生広場〉では、低密度時に比べて高密度時での平均移動距離が24%程度少なかった。2020-2022年度はcovid-19の影響により、研究はあまり進まなかった。2023年度は、3歳児が〈芝生広場〉で遊ぶ場合には、低密度時と高密度時でどのような違いがみられるのか調査した。その結果、3歳児は低密度時に比べて高密度時に〈芝生広場〉の中央から周辺部に押し出されることは確認できたが、平均移動距離はどちらも1.3km程度と同程度であった。これは、3歳児の動的遊びは、行動範囲・移動量が少なく、また〈芝生広場〉の中央部でも周辺部でもさほど遊び内容が変わらないなどの理由によると考えた。

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公開日: 2024-12-25  

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