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2019 年度 実施状況報告書

逆境にある子どものレジリエンスを育てる場としての「放課後児童クラブ」の改善策

研究課題

研究課題/領域番号 18K02489
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

松嶋 秀明  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00363961)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード放課後児童クラブ / レジリエンス / フィールドワーク / 社会情動的スキル
研究実績の概要

本研究の目的は、貧困や被虐待経験など、逆境的でリスクのある生活をおくる子どもの「レジリエンス」を育てる場のひとつとして「放課後児童クラブ」に注目 し、クラブおける子どもの生活を数量的・質的な方法によって縦断的にとらえること、そして、研究者と現場指導員とのカンファレンスを媒 介とした協働をすすめながら、当該クラブにおける実践の質を高めることであった。 昨年度にひきつづき、令和元年度も、いくつかの放課後児童クラブで、月に1-2度程度、継続的に参与観察を行うとともに、指導員へのインタビューを行ったり、意見交換をとお して実践の改善をはかるための戦略を協働で模索してきた。指導員との継続的な情報交換などを通して、これまでの指導員の取り組みを承認しつつ、研究者とし てフィードバックをおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究では、まず学童期にある子どもがクラブにおいてどのように過ごしているのかをみる必要がある。今年度後半のコロナ禍によるクラブの運営形態の変化もあって、当初、予定していた訪問日程にも変更を加えざるをえなかった。質問紙などによる評価は行うことについても同様に困難な状況となった。また、当初、予定されていた学会発表などについてもコロナ禍による影響から中止されており、研究計画の発信にあたってのスケジュールを大幅にみなおす必要がでている

今後の研究の推進方策

コロナ禍によるクラブの運営形態の変化、国際学会などの延期・中止の変更をふまえて、スケジュールをみなおしつつ成果の発信につとめていきたい。また、これまで協力関係を築けている放課後児童クラブにおいて、職員の働きかけのあり方などについて観察、インタビュー、および子どもがクラブをどのよう にとらえているのかについての調査を引き続きすすめていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍にともなって予定されていた学会出張がなくなったために旅費の支出が減少したことと、3月に予定されていたデータ収集がコロナ災禍にともなってできなかったことにともない、データ入力や文字起こしにかかる謝金が必要なくなったため

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 統合失調症の子どもをもつ父親がケア役割をになうまでの過程:家族心理教育に参加する父親へのインタビュー調査から2019

    • 著者名/発表者名
      田中俊明・松嶋秀明
    • 雑誌名

      家族療法研究

      巻: 36 ページ: 177, 184

    • 査読あり
  • [学会発表] 対人・社会関係における「ずれ」に何をみることができるのか―葛藤・危機・違和感をキーワードとして―2019

    • 著者名/発表者名
      保坂裕子・Reggie Pawle ・松嶋秀明・青山征彦
    • 学会等名
      日本発達心理学会第31回大会
  • [学会発表] ローカリティから考える教師の発達ー地域間移動と学校間異動に焦点を当てて2019

    • 著者名/発表者名
      東海林麗華・半澤礼之・岡田有司・小田雄仁・松嶋秀明・保坂亨
    • 学会等名
      日本教育心理学会第61回総会
  • [図書] 少年の「問題」/「問題」の少年―逸脱する少年が幸せになるということ2019

    • 著者名/発表者名
      松嶋 秀明
    • 総ページ数
      228
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      478851642X

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公開日: 2021-01-27  

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