モザイク型ダウン症患者5人(男1、女4)のトリソミー21細胞のモザイク率の経年変化を解析した。7~23歳の4人の末梢血培養G-bandingと21番染色体プローブを用いたFISH(No.21 FISH)、未培養細胞のNo.21 FISHではモザイク率が激減した。3歳の1名の3回(11ヶ月、2歳9ヶ月、3歳3ヶ月)の検査ではモザイク率は減少途中だった。口腔粘膜細(5人)と抜歯培養線維芽細胞(2人)のNo.21 FISHでは減少はみられなかった。標準型(7人)と転座型(1人)のダウン症患者では、トリソミー21細胞は100%近く維持されていた。モザイク型患者の臨床所見、生育歴、教育と就労を調査した。
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