愛知県某市立公立保育所園児の屋外自由遊び時と雨天時屋内自由遊び時の対面コミュニケーションについてBMSを用いて計測し、閾値時間により検討した。その結果、屋外遊びと屋内遊びともに、短時間遊ぶ多数の仲間、一定時間一緒に遊ぶ仲間、長時間一緒に遊び続ける限定された仲間に区分することができた。短時間で遊ぶ多数の仲間は、男女混合で構成された。一方、一定時間一緒に遊ぶ仲間、および長時間一緒に遊び続ける限定的な仲間は、同性であるという特徴を把握することができた。この集団形成は、「近接性」によって遊びが選択される初期段階から、「類似性」による遊び相手の選択が機能することが推測された。
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