研究課題/領域番号 |
18K02512
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研究機関 | 新見公立大学 |
研究代表者 |
入江 慶太 新見公立大学, 健康科学部, 講師 (10508972)
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研究分担者 |
笹川 拓也 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (00413518)
尾崎 公彦 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40270003)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 病棟保育士 / 専門性 / 養成カリキュラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、病棟保育士の専門性を特定し、その基礎となる力を学生が身に付けるための養成カリキュラムを開発することである。本年度は昨年度に引き続き、アンケート調査の分析を主に行った。 アンケート調査分析では、全国の病院に勤務する病棟保育士を対象に、「保育を行う上で重視すること」を調査し、重視度の低いコードに着目してその理由を考察すること(研究Ⅰ)と、研究Ⅰで用いたアンケート内の自由記述を分析し、「保育を行う上で重視すること」に追加するものがあるかを検討すること(研究Ⅱ)とした。 病棟保育士315名のアンケートより、「保育を行う上で重視すること」の中から重視度の低い12コードを抽出し、これらを「他職種の優位性が高い業務」「計画立案に関する業務」「付加的業務」「専門性の発信や力量を高める業務」に分けて考察した(研究Ⅰ)。研究Ⅱでは、自由記述内の語の出現パターンの組み合わせと共起後のつながりを可視化し、「保育を行う上で重視すること」48コードと比較した結果、新たに3つの関わり(季節を感じてもらう、入院生活を楽しいものにする、少しでも快適な時間を作る)を追加する必要性があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、対象者(医療従事者)の業務の多忙化が生じ、アンケート結果を質的に裏付けするためのインタビューや専門的知識の提供をいただくことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
医療体制のひっ迫度が落ち着いてきているので、対面ではなくオンラインに切り替え、アンケート結果を質的に裏付けするためのインタビューの実施や専門的知識の提供をいただくようにする。 それらを基に、養成カリキュラムの開発に着手し、研究をまとめたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、旅費を使っての出張に至らなかった。次年度は、可能であればインタビューや学会出張に赴き、難しければ遠隔システムを導入する。また、必要物品を購入して研究を進めるとともに、研究結果を基にした報告書作成を行うことに予算を使用する。
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