研究課題/領域番号 |
18K02519
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
齋藤 敏寿 筑波大学, 芸術系, 准教授 (70361326)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 作陶 / コミュニケーションツール / 美術教科 / 教育実践研究 |
研究実績の概要 |
2019年度の研究成果として、コミュニケーションツールとなる作陶方法の構築と実践的教育プロジェクトを実施し、作陶ワークショップのプログラム効果と教育プログラムの教育的効果を検証し評価するためワークショップ参加者と企画運営した学生にアンケートを実施し、アンケート調査の内容改善及び評価方法を研究した。 実践的教育プロジェクト1つ目のプログラムは、東日本大震災の影響で、つくば市に避難している方とつくば市民とを繋ぐ作陶ワークショップの企画運営である。『結の器プロジェクト2019』とは震災から8年が経過した現在も福島第一原発の事故により、避難を余儀なくされている方々とつくば市住民とを緩やかにつなげるための作陶ワークショップを学生が主体となり企画運営する教育プログラムとして構築したものである。 2つ目のプログラムとして、『結の器プロジェクト2019』を活用して、自由学園みらい館ことり組(2歳から3歳児)とその両親を対象に結の器ワークショップを行った。コミュニケーションツールとしての作陶ワークショップの実践と教育プログラムを評価をするためワークショップに参加した方々と企画運営を行う学生にアンケート調査を実施し、内容を分析した。 3つ目のプログラムとして、幼児学生(自由学園幼児生活団)に向けての作陶ワークショップ(植木鉢制作)を学生が主体となり、企画運営をすることで、教育プログラムとしての実践効果について教育効果を評価するアンケートを作成し実施した。研究の概要と成果を効果的に公表するために、齋藤敏寿研究室のホームページのプロジェクト紹介ページを開設し、教育研究プロジェクトの実施報告を公表した。 4つ目のプログラムとして、最終年度に計画していた教育プロジェクトの成果を公に公表するための展覧会を前倒して(2020年2月)開催した。研究成果の公表と最終年度(2020年度)の研究まとめに向けて実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コミュニケーションツールとして作陶を活用した教育プログラムの実施と教育効果を評価する方法である「結の器プロジェクト」「植木鉢プロジェクト」等を実施しプロジェクトに参加している学生に授業評価及びプログラムに参加することによる教育効果を評価するアンケート調査を実施し、プロジェクトを公に公表するため、「結の器プロジェクト展」を外部(関彰商事)ギャラリーにて公開することができたことで最終年度に向けて研究が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度の研究を検証し、2020年度に計画している3つの教育プログラムを推進する。1、幼稚園生と大学生によるコミュニケーションツールとして作陶を活用した教育プログラムの構築2、地域市民と大学生による作陶を活用したワークショップの企画運営1~2の教育プログラムを確実に実施し、実践研究の評価を通じて、コミュニケーションツールとして作陶を活用した教育プログラムの運営方法とプログラムの教育的効果を評価する。コミュニケーションツールとなる作陶方法の実験を推進する。また教育プログラムの有効性を研究するため、本研究の客観的な評価方法の確立を視野に研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果展(結の器プロジェクト2013-2019展)を前倒して開催したため。
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