研究課題/領域番号 |
18K02521
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
渡邉 正樹 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (10202417)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | カリキュラムマネジメント / 安全教育 / 資質・能力 / 評価 |
研究実績の概要 |
本年度においてはカリキュラムマネジメントに基づく安全教育の評価について検討した。現在の学校安全教育では,事件・事故および災害から身を守るために「全ての児童生徒等が,安全に関する資質・能力を身に付けることを目指す」ことが求められている(文部科学省「第2次学校安全の推進に関する計画」2017,以下第2次計画と略す)。そしてそのためには「全ての学校において,学校安全計画に安全教育の目標を位置付け,これに基づくカリキュラムマネジメントの確立と主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの授業改善により,系統的・体系的で実践的な安全教育を実施する」とされている。そこで本年度は安全教育の領域から小学校における防災教育に注目し,教師および児童のそれぞれの視点から,防災教育の評価に関わる内容を抽出した。 安全に関する資質・能力については教科等と同様に,「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの柱で整理されている。安全教育を教科横断的に各教科等での学習内容における位置づけを前提として,教師の視点からは指導計画および指導方法を評価する項目を作成した。また児童の視点からは育成すべき資質・能力,すなわち「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」を自己評価できるように項目を設定した。これらは実際の教育場面での評価を想定してチェックリストの形で整理し,実際に活用できる形で提示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度は調査を予定していたが,新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大したため,調査は次年度に延期することとなった。そのためカリキュラムマネジメントに基づく評価法の開発の研究を先行して行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である令和3年度にはリスクリテラシーの評価を目的とした調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大によって予定していた調査が実施できなかったため,次年度使用額が生じた。それにより研究期間を1年延長した。
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