研究課題/領域番号 |
18K02522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
鬼藤 明仁 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (50586964)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 技術科教育 / 技術・家庭科 / 動機づけ / 学習指導 |
研究成果の概要 |
本研究では,技術科の概念駆動型処理の学習に関して,(1)自己効力感,協同作業認識,創造的態度の関係の検討,(2)冬季栽培における環境調節技術の検討,(3)環境調節技術としての混植効果の検討,(4)圧電素子を用いた発電教材の開発の4つの研究を行った。まず(1)では,概念駆動型処理の学習における,文脈的知識や予見に基づき学習対象を認識する過程を,学習者の自己効力感をキーワードに検討した。その結果,教師は生徒の自己効力感の「行動の積極性」を高めつつ,創造的態度の「積極性・自信」が「個人志向」に結びつくことを抑制する必要性が示された。(2)~(4)では概念駆動型処理の学習に係る高次な教材を開発した。
|
自由記述の分野 |
教科教育学(技術科教育)
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術科の授業で教師が,概念駆動型処理の学習を活用することを提案する。概念駆動型処理の学習とは,文脈的知識や予見に基づき学習対象を認識するという学習の型である。これを活用すれば,経験や知識が比較的少ない生徒は,状況や周囲の生徒の様子を基に学習対象を認識でき,下位段階まで戻って学び直さなくても課題に取り組むことができると予想される。学級集団の人数は,参考になる生徒の候補が多く存在するという利点となる。学習期限に沿った授業の進行も教師にとってしやすくなるだろう。授業を簡素化せずに,ある程度高度な技術を取り扱ったとしても,生徒が全体的に取り組み,知的好奇心等の動機づけが高められることも期待される。
|