研究課題/領域番号 |
18K02525
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
井上 えり子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90314567)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 家庭科教育研究者連盟 / 家庭科教育 / 自主的研修組織 / 非正規教員 |
研究実績の概要 |
2019年5月から8月にかけて、家庭科教育研究者連盟(家教連)の会員を対象として、「家教連会員を対象とした実態把握と今後の方策を考えるためのアンケート調査」を実施した。発送数は283票、有効回答数は132票、回収率は47.0%であった。データの分析結果については、家教連と協議の上、家教連の機関紙に公表することとなっているが、まだ、十分な考察ができておらず、未公表となっている。 2019年8月末から10月末にかけて、京都府内の中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校310校(調査票は各校3部配布)に勤務する家庭科担当教員を対象として、「家庭科教員(非正規教員を含む)を対象とした自主的研修についての実態把握と方策を考えるアンケート調査」を実施した。87校(28%)から回答があり、有効回答数は117票であった。これについても、まだ、十分な考察ができておらず、今後発表する予定である。 昨年度から、実施している京都府立高校に勤務する非正規教員の交流会については、2019年の4月7日と12月23日に京都教育大学で実施した。非正規教員は多忙な人が多く、当日の参加者は約15人程度であったが、活動はネットでも配信している。この活動については以下のように、日本家庭科教育学会第61回大会(金城学院大学)にて発表した。 杉本佳子・井上えり子「高校家庭科における非正規教員の支援に関する研究ー京都府立高校の事例を対象として」家庭科教育学会第61回大会発表要旨集 62ー63 頁。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
アンケート調査を2件実施したが、調査結果の分析が困難で、十分な考察ができていないことによる。
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今後の研究の推進方策 |
二つのアンケート調査の分析をすすめ、家教連に、有効な支援策を提示することが必要である。アンケート調査の結果からは実態は把握できたが、有効な支援策を提示することは難しく、分析に苦慮している。今後はアンケートをもとに京都府下の家教連会員へのヒアリングを実施し、有効な支援策を提示していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アンケート調査を実施したが、その分析に苦慮しており、研究が大幅に遅れた。このため、次年度使用額が生じた。当所は追加のアンケート調査を行う予定であったが、コロナウイルスの流行のため学校への負担の軽減と紙媒体の安全性を考慮し、見合わすこととした。そこで、オンラインなどを活用して、京都府下の家教連会員へのヒアリング調査を実施することとした。加えて、コロナ禍の経過をみて研究を遂行するため、研究期間を1年延長して調査を継続することを計画している。
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