研究課題/領域番号 |
18K02535
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
米村 耕平 香川大学, 教育学部, 准教授 (20403769)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学習資料 / 言語活動 / 対話的学び / 簡易化された教材・教具 / ゲームパフォーマンス |
研究実績の概要 |
昨年度の研究成果を基に、今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、研究協力校での本調査の実施が困難となった。そのため、研究の延長申請を行い、今年度は次年度の本調査に向けた準備に充当した。また一方で、本調査で使用する教材用ハンドボール使用の妥当性を確認するため、ボール運動及びゲームで扱うボールの恐怖感が運動の苦手意識に与える影響について、研究協力校の児童を対象に質問紙調査を行った。具体的には2020年12月22日~23日の期間に、研究協力校4年生~6年生の字道311名に対し学年、クラス、性別をフェイス項目、ボールへの恐怖感に関する設問27項目(4件法)、ボールを使った体育授業への好嫌度、ボールを使った運動の苦手度についての項目を設定した質問紙調査を行った。 その結果、ボールが児童に与えるの恐怖感には4年から6年生までの学年を通して男女差があること、さらにボールが児童に与える恐怖感が、4年から6年生までの学年を通して体育授業の好嫌度およびにボール運動の苦手度に影響していることが明らかになった。したがってボール運動の体育授業を行う際には、子どもたちの「ボールへの恐怖感」に配慮した、扱いやすい易しいボールの選択が求められることが認められた。 以上より、本調査で使用を予定している教材用ハンドボール1号球は、公式球よりも柔らかく、軽く、そして掴みやすい特徴を有するボールで有り、学習者のボールへの恐怖を大きく軽減することが期待でき、本調査での使用の妥当性が確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画に従えば、今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の急速な感染拡大により、研究協力校での本調査(授業実践研究)の実施が困難となった。そのため、研究の延長申請を行い、当初の計画より1年の遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度には、昨年度行った予備調査の結果を元に、研究対象校の指導教諭とともにゴール型ゲーム教材および指導プログラムの最終検討を行い単元計画を作成し、香川大学附属小学校の中高学年を対象に授業実践を行う。作成された教材および教具とそれを用いた指導プログラムの有効性については、対象学習者の形成的授業評価、GPAIスコア、言語活動の内容とゲームパフォーマンス・ゲームデータの関連性から分析し本研究の総括を行う。 万が一、新型コロナウイルスの感染拡大により、当初の授業実践研究の実施が困難な状況になった場合、研究規模の縮小(対象クラスや児童、授業数の削減)を行い、研究協力校の許可を得た上で本調査を遂行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画に従えば、今年度は研究協力校において本調査を行うこ予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の急速な感染拡大により、研究協力校での本調査(授業実践研究)の実施が困難となった。そのため、調査にかかる人件費や謝金、研究成果報告や情報集のための旅費等が未使用の状態である。 令和3年度には、昨年度行った予備調査の結果を元に、研究対象校の指導教諭とともにゴール型ゲーム教材および指導プログラムの最終検討を行い単元計画を作成し、香川大学附属小学校の中高学年を対象に授業実践を行う。また、研究成果について学会等で報告する予定である。 万が一、新型コロナウイルスの感染拡大により、当初の授業実践研究の実施が困難な状況になった場合、研究規模の縮小(対象クラスや児童、授業数の削減)を行い、研究協力校の許可を得た上で本調査を遂行する予定である。
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