研究分担者 |
鈴木 翔 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (40756855)
添田 晴雄 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (30244627)
林 尚示 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10322124)
五百住 満 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00546830)
歌川 光一 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50708998)
岡邑 衛 甲子園大学, 栄養学部, 講師 (80735233)
松田 素行 文教大学, 健康栄養学部, 教授 (70435246)
矢野 正 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (60522381) [辞退]
丹羽 登 関西学院大学, 教育学部, 教授 (80755843)
山西 哲也 淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (40614699)
山口 泰史 東京大学, 社会科学研究所, 特任研究員 (10846124)
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研究実績の概要 |
本年度の研究は,研究仮説「特別活動は生徒指導の機能が強く生かされる教育活動であることから,特別活動における集団活動への参加は,〈生徒指導の積極的な意義〉である「自己指導能力」の育成に効果的な役割を果たしているであろう.」を数理定量的に実証するために,質問票による本調査2回分のデータ分析及びその考察を進め,中間報告書にまとめた. 分析に使用する有効回収数は,教員分462名(15校)であり,生徒分が8587名(15校)であった.分析は,特別活動への参加とその効果を検討することを目的とした調査であること,生徒に対する第1回調査,第2回調査,および教師調査という3種類のデータがあることから,生徒への第2回調査,また教師調査で尋ねた,個々の特別活動への積極性を従属変数として,そこにおける分散がどのように生じているのかを確認する分析によって,特別活動への積極性における分散は,学校やクラス間ではなく,個々の生徒間のばらつきによって説明されることが分かった。そこで,学年や性別,部活動への参加,成績などの生徒の基本的な属性によって,特別活動への参加状況がどのように異なるのかを確認してゆく複数の属性変数をまとめて分析に含める重回帰分析(最小二乗法)によって,属性変数を統制しあって,個々の変数が持つ,特別活動への積極性に対する影響の大きさを確認した.この研究成果については,日本特別活動学会第29回岡山大会(自由研究発表)において,次の2本の発表を行った.山口泰史・鈴木翔「教師のかかわり方の違いは特別活動の働きにどう影響するか―大規模質問紙調査の分析から―」,歌川光一・岡邑衛「中学生における特別活動への参加意識と学校生活の関連性の検討―大規模質問紙調査の分析から」.また,中間報告書は,中村豊「中学生の生活・意識・行動に関するアンケート結果(中間報告)」として関係者に報告した.
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