保育園の5歳児を対象にして、保育教材をもちいた活動を実施し、分析の視点と分類項目にしたがってデータを整理した結果、子どもの描画意欲の向上が見られた。また、本研究の最終年度として、最終目的である研究計画:研究目的3の推進のため、研究目的1と研究目的2から得られた結果から、見立てを用いた造形活動を導入した教育実践方法論をまとめ子どもの描画発達を促進する支援について論究した。見立てというあるものを別のものになぞられえる作用は、子ども創造性にとって有効な手だてになると考えられる。活動の中で、小学校図画工作科にもつながり無理なく美術に親しむことのできる援助の方法は、新しい教育実践であると結論づけられる。
|