研究課題/領域番号 |
18K02589
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
本郷 健 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (60245298)
|
研究分担者 |
鹿野 利春 京都精華大学, メディア表現学部, 教授 (20770168)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | プログラミング教育 / 脳可塑性 / MRI / fMRI / 脳灰白質 / 神経可塑的変化 / 情報教育 / 教育工学 |
研究成果の概要 |
プログラミング学習初心者36名に15週間の講習会を実施した学習群とプログラミング学習をしない統制群31名との脳の神経可塑的変化の縦断解析を行った。プログラミング学習に伴う脳灰白質容積の変化は、左前頭極、右前頭極、右内側前頭回、左楔状部、右淡蒼球、左外側小脳、内側小脳、左淡蒼球の8領域で相互作用を示すことが初めて明らかにされた。さらに、最終作品の成績と右前頭極の変化量、及びテストの成績と右内側前頭回や左・右淡蒼球の変化量とが有意な正の相関のあることを明らかにした。このことは、プログラミング学習と汎用的能力(目的達成機能、演繹的機能、学習意欲)の訓練との関係を示す興味深い成果を得たといえる。
|
自由記述の分野 |
学習科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、プログラミング教育が小・中・高等学校の普通教育において実施されている。しかし、その教育的意義についてのエビデンスは、脳科学や神経科学の観点からは明らかにされていない。そのような状況下にあって本研究は、世界に先駆けて、プログラミング学習により変化する神経基盤の解明を行うことができた。変化した神経基盤が司るとされる機能から、プログラミング学習が汎用的能力の開発に関係することを示す結果を得ることができた。ここで得られた成果は、今後のプログラミング教育の意義や指導法の開発に有用な情報となる。
|