研究課題/領域番号 |
18K02604
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
田中 義久 弘前大学, 教育学部, 准教授 (80610633)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 形成的評価 / 教員養成プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,数学授業改善のための形成的評価に焦点をあて,教師の形成的評価の能力向上を志向した教員養成プログラムを開発することである。この結果,(1)多様な解決方法が現れる教材の吟味と授業実践の想定,(2)「机間巡視」の 模擬的な実施と比較検討場面の構想,(3)自己の構想と他者の構想との比較,(4)比較に基づく自己の構想の省察,という4つの過程を経験することを通して形成的評価能力向上を志向した教員養成プログラムが開発された. 令和4年度は,令和3年度に開発したプログラムに基づいて教育学部における実践を行ったことを踏まえて,教育学部における実践を継続するとともに,理工学部における実践も行った。また,中学校教師を対象とした講演(2022年8月4日)においては,開発したプログラムを意図した講演を行った。さらに,弘前市における小・中学校教師を対象とした研修講座(2022年9月27日)においては,形成的評価活動を重視した授業展開について話し合い,ある題材に関する参加者の授業展開案と筆者の授業展開案とを比較して吟味する活動を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調に進展している。コロナ禍においても,Zoomのブレイクアウト等を活用し,他者のアイデアに触れる機会や他者との議論によって自己のアイデアを見直す機会をつくれる場合があった。
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今後の研究の推進方策 |
ICTの活用が必須となっている今日,オンライン授業も想定したプログラムとすることが今後の研究の課題である。また,これまでの研究を省察し,これまでの成果をまとめていくことも課題である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和4年度も,コロナ禍により県外への移動を最小限とした。このため,旅費の支出が少なかった。この結果,次年度使用額が生じた。次年度に向けては,開発したプログラムの実践の充実と研究の成果のまとめに向けて経費を使用する予定である。
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