本年度は、被爆体験伝承者講話については、昨年度に続きZoomで実施した。講話者は、広島市「被爆体験伝承者」の佐々木佐久子氏、長崎市「交流証言者」の水谷遥氏であった。また、その内容は、拙著「戦争体験『語り』の継承とアーカイブ(9)―広島市『被爆体験伝承者』・長崎市『交流証言者』を事例として―」秋田大学教育文化学部編集委員会編『秋田大学教育文化学部研究紀要 教育科学』第77集、(秋田大学教育文化学部、2022年)、69-103頁としてまとめた。 次に、地域における継承的アーカイブの活用については、東京都の昭和館を取り上げた。これらの調査・研究結果については、日本社会科教育学会第71回全国研究大会において発表するとともに、拙著「地域における継承的アーカイブと学習材としての活用(4)―昭和館を事例として―」秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要編集委員会編『秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要』第44号、(秋田大学教育文化学部附属教育実践総合センター、2022年)、1-13頁としてまとめた。 日本社会科教育学会から依頼され、日本社会科教育学会第70回記念大会におけるシンポジウムのパネリストとしての発表に基づき、日本社会科教育学会編『社会科教育研究』第143号に「歴史教育における社会参加と社会参画―南風原中学校,城山小学校,北東北三大学の取組を事例として―」(日本社会科教育学会、2021年)、20-32頁を執筆した。 土崎港まちづくり協議会から依頼され、「戦争と土崎空襲シンポジウム」のシンポジストを務めた。
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