子どもの政治的リテラシーの構造とその変化の要因を明らかにすることを目的として,長野県の大学生259名に対する質問紙調査を行った。小中高の政治学習の学習方法は講義法が最も多く,政治的な問題や政策について話し合う機会は少ない。学校のリーダー経験はあるが,実際の政治に関わる機会は少ない。要因間の関係では「政治的な問題・政策について話し合った」「子どもの時,投票日に親と一緒に投票所に行った」「リーダー経験・政治に関わる経験」「政治的ポジティブ度」の4項目と「選挙で投票した経験」に有意な関係が見られた。「政治的ポジティブ度」「選挙で投票した経験」の2項目と「選挙への投票意欲」に有意な関係が認められた。
|