研究課題/領域番号 |
18K02617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2020-2022) 青山学院大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
水山 光春 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (80303923)
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研究分担者 |
吉村 功太郎 宮崎大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00270265)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | シティズンシップ教育 / 政治教育 / 道徳教育 / 品格教育 / メタ学習 / Meta-Learning |
研究成果の概要 |
本研究では,シティズンシップ教育における政治教育と品格教育を統合するために,メタ学習の概念を導入し,「メタ学習」が知識,スキル,人間性の全体を包括する鍵概念であることを示した。 次いで,英国における品格教育をもとに,「品格」は,知性の他,道徳・市民・行動の四つの美徳を統合する包括概念であり,品格教育は方法論的にはメタ学習そのものであることを明らかにした。 最後に,実践知としてのメタ学習の視点から政治教育と品格教育を統合する,具体的には学習のプロセスに,同情的共感と理解的共感の二つの要素を組み込み,かつ価値観調整の段階を,強化・転向・妥協・創造を含むより大きな過程と捉える学習モデルを作成した。
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自由記述の分野 |
教科教育学(社会科教育)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,アンブレラ概念としての「メタ学習」の視点から政治教育と品格教育を統合する学習モデルを示したもので,近年のシティズンシップ教育における政治教育から道徳教育へのベクトルの変化が,シティズンシップ教育関係者にもたらしている戸惑い,及び平成29年版学習指導要領における資質・能力論,とりわけ「学びに向かう力,人間性等」の捉え方のわかりにくさを解消するものである。 また,学習モデルは,その学習プロセスにおいて,共感(同情・理解)→分析・批判(自己)→価値観調整→分析・批判(他者)を繰り返すことで,社会認識と価値判断を統合する循環的・経験的なメタ学習モデルともなっている。
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