研究課題/領域番号 |
18K02618
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
土山 和久 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00273821)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ドイツ職業学校 / 職業学校の国語科 |
研究実績の概要 |
今年度の研究計画として、主に「基礎的資料の収集」、「収集した資料の分析・考察」、および「授業見学と研究交流」の3点を掲げていた。これに従って、以下の研究活動を実施し、本研究の基盤を形成することに努めた。 ①本研究の基礎的作業として、ドイツ・ノルトラインヴェストファーレン州の職業学校向け「ドイツ語/コミュニケーション科」のカリキュラムを翻訳し、職業コース別のカリキュラムの広がりと、個別性について考察した。その成果は、大阪国語教育研究会の月例会にて報告し、授業見学の準備とした。 ②平成30年9月に、ドイツ・ハンブルグ市にて開催されたドイツ語教授学シンポジウム(Symposion Deutschdidaktik)に参加し、本研究に関わる情報収集に努めた。特に、ドイツにおける文学教育に関する最新の研究にふれることができたのは、本研究にとっても大いに刺激を得ることができた。 ③平成31年3月に、ドイツ・パダーボルン市の職業学校Ludwig-Erhard-Berufskolegにて、二日間にわたり、営業職(Kaufleute)コースを中心に「ドイツ語/コミュニケーション科」の12の授業を観察した。その際、同行の先生方より多くの資料提供を得た。この成果をまとめる形で、目下、論文を執筆中である。 ④同月、ドイツにおける職業学校ドイツ語科の研究の第一人者であるブッパータール大学教授Christian Efing氏と面会し、今後の研究活動への協力と、先進的な授業開発を行っている学校の紹介を依頼し、許諾された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画の中で、先行研究の少なさから研究活動の遅れが生じているのは、「わが国の国語教育関係資料の蒐集」である。専門科高等学校の国語科の研究および実践に関する資料を継続的に進めていきたい。 また、調査時期の関係で、授業見学の成果を、今のところ論文にまとめ切れていないので、この作業にも努力をしていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度の研究計画にしたがって、大きく次の3点に力をそそぎたい。、 ①前年度の基礎作業を通じて蒐集した文献、資料、授業観察データに基づいて、研究対象の分析 ②教育・福祉系の職業学校の授業見学 ③所属学会での中間的報告の実施
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