研究課題/領域番号 |
18K02619
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
太田 順康 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50185287)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 武道 / 型 / 学校安全 |
研究実績の概要 |
本研究では(1)「武道の共通項と固有性」「型」の検証と教材化、(2)「武道と学校安全との融合」を目指したプログラムの開発により、中学校武道領域の学習内容、学習方法の充実、武道と学校安全の融合した新たな領域の開発を目指している。 (1)「武道の共通項と固有性」「型」の検証と教材化では、本学の教科専門科目の「武道指導論」でオムニバスによる実技実習で実施している「柔道」「剣道」「空手道」「なぎなた」「相撲」から見出したイメージを活用した「型」を児童生徒が体験することで武道の理解を深める。 (2)「武道と学校安全との融合」では、武道の基本的な考え方・伝統的な考え方を取り入れることで武道の考えの一つであり、学校安全の重要な側面である護身についての考えが深まるかどうか検討している。 (1)について、「武道指導論」で他種目の武道を経験している者に武道のイメージを調査したが、各武道に特有のイメージに加えて、すべての武道に共通していてるイメージを見出すことができた。この結果を今年度の武道学会で発表した。また初年次は研究基盤の環境整備にあたり、次年の実験授業に備える予定だったが、今年度に小学校での予備実験授業を実施し、小学校体育「体つくり」領域で、武道に共通しているイメージから見出した、捌く・いなすなどの動きを取り入れた簡易の「形」を作成し武道の考え方や独特の動きを取り入れた「対人あそび」や「型体操」を創作しその有効性を検証した。この結果を令和元年度の武道学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年時まで管理職であったため、研究全般が遅れ気味ではある。特に機器の入れ替えの時間が取れず代用機で対応していたが、概ね順調ではある。
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今後の研究の推進方策 |
小学校での実験授業により「型」「対人あそび」の武道の考え方や学校安全の考え方の理解へ有効性の一部を確認できたが、動きとしては柔道的な動きが中心で武道の共通する動きの抽出や有効性の確認ができていない。今後は動きの開発・定着、中学生への応用を考えていく。また、小学校で武道の型を取り入れた授業を経験した小学生への追跡調査を実施、中学校武道・学校安全の意識への影響を検証した。
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次年度使用額が生じた理由 |
機器の購入の選定業務が遅れたこと、予定していた実験授業に遅れが生じたことによる。
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