中学校武道授業と学校安全の融合を目指し、これまでに検証した「五行の形」の有効性と中学生の授業での可能性を検討、及び中学生の「形」を用いた授業つくりに向けて、中学生の「形」に対するイメージを確認するために、中学生の独自作成の動画を視聴の上、実践してきた竹刀剣道と比較することために「武道(形)のイメージに関する調査」を大阪市立M中学校3年生218名対象に2020年7月に実施、第53回日本武道学会で「中学校武道必修へ「型」の考え方を取り入れた授業つくり」としてポスター報告した。 そこで得られた結果をもとに、小学校で「安全科」の授業を体験した大阪教育大学附属池田中学校で中学校1年生144名を対象に2020年10月~12月に10回の「形」と「竹刀剣道」を取り入れた実験授業を実施、現在、その結果を分析中である。この結果を9月の第54回日本武道学会で報告、そこでの議論を加味し、再度、2021年9月~11月に10回の実験授業を行い、生徒の意識の変容と授業方法の確立を目指す。その際、2020年に「形」に触れた生徒のその後の変容についても検証し、学校安全にと武道の融合そや授業のプログラム開発を行う。この成果を日本武道学会等の学会で発表するとともに、ZoomなどのWEB会議システムを活用しオンラインによる授業発信するシステムを検証し、コロナ禍の中、附属中学校のなど外部への授業見学もままならない大学生や遠隔地の教員へ授業観察学習の機会を提供する予定である。
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