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2018 年度 実施状況報告書

外国語ティーム・ティーチング改善のための教員研修プログラムと支援ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02626
研究機関愛媛大学

研究代表者

池野 修  愛媛大学, 教育学部, 教授 (70294775)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードティーム・ティーチング / ALT / 教員研修
研究実績の概要

本研究は,小学校外国語及び中学校英語におけるティーム・ティーチング(TT)授業に関する詳細な調査を行い,調査結果に基づき,TT向上のための教員研修プログラム,TT支援のためのツール(例えば,授業打ち合わせシート,TT授業評価ルーブリック)の開発と評価を行う研究である。研究初年度(平成30年度)の研究成果は主に次の4つである。(1) ティーム・ティーチング,ALT,小学校外国語などに関する最新の研究成果を,文献や学会(小学校英語教育学会・長崎研究大会,全国英語教育学会・京都研究大会,大学英語教育学会第57回国際大会)での発表・シンポジウム・講演などから広範囲に収集した。また,本研究の調査で収集する質的データの分析方法について情報を得るために,「KH Corderを利用した計量テキスト分析セミナー」(12/8)に参加し,テキストマイニングなどについての理解をより正確なものにした。(2) 愛媛県ALT研修会(11/29,11/30)等に参加し,様々な関係者からティーム・ティーチングの問題に関する意見聴取を行った。(3) 小学校外国語と中学校英語との連携に関する調査を行う過程で,ティーム・ティーチングやALTに関する内容も調査対象に含め,関連の調査結果を論文の中で報告した。(4) 小学校教諭(15名)を対象とした探索的調査を行なった。現在その調査結果を分析し,公表する準備を進めるとともに,より本格的な調査につなげる予定で作業を進めている。また,調査から得た情報は,研究計画の通り,ALT向けの研修会で活用する予定であり,研修会の内容の企画を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

文献研究及び関連情報の収集,探索的調査の実施,ALT研修での意見聴取などは行なったが,全体的に研究が遅れている。主要な原因の1つは,別の科研費研究(基盤研究C,研究代表者)を1年期間延長して,研究のまとめを行うのに予想以上の時間を要したことであり,大変反省している。また,本科研は初年度ということもあり,研究発表や論文出版という形での成果公開には至っていない。ただし,本年度の研究結果の一部は,他の関連調査とも統合する形で論文として執筆し,現在印刷中である。

今後の研究の推進方策

2年目には,次のような形で研究を推進する予定である。(1) 初年度に行なった探索的調査の結果をまとめ,論文として発表する。(2) ALT向けの研修の資料を作成する計画であり,その元になる情報を収集するために,小学校教員に対して本格的な意識調査を行う。(3) 小学校教員向けの研修の資料も作成する計画であり,その元になる情報を収集するために,ALTに対して探索的な意識調査を行う。(4) 小学校教員及びALTに関する研修プログラムの試案を開発する。(5) ティーム・ティーチングを支援するためのツールである「打ち合わせシート」「振り返りシート」などの試作版を開発する。研究の学術性には留意しつつも,社会的に意味のある成果,ティーム・ティーチングの改善に資する成果を生み出すことを重視して,研究を推進するつもりである。

次年度使用額が生じた理由

1年目には,別の科研費研究(基盤研究C,研究代表者)を1年期間延長して,研究のまとめを行うのに予想以上の時間を要したことも原因で,海外での学会での調査に伴う旅費や質的データ分析ソフトの購入の費用など,計画していたように研究費も使用できなかった。
2年目に繰り越す費用は,主に国内外の学会や教員研修会での情報収集,データ分析に必要となるソフトの購入などの用途で使用する計画である。

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公開日: 2019-12-27  

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